『人の分際を知る』大倉 信 師
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『人の分際を知る』大倉 信 師

2021年1月17日(日)


ある時、キリストの弟子ペテロとその仲間達が捕らえられて人の裁きの前に立たされた時に、そこに居合わせた律法学者ガマリエルが声を上げました。 「そこで、この際、諸君に申し上げる。あの人たちから手を引いて、そのなすままにしておきなさい。その企てや、しわざが、人間から出たものなら、自滅するだろう。しかし、もし神から出たものなら、あの人たちを滅ぼすことはできまい。まかり違えば、諸君は神を敵にまわすことになるかも知れない」。(使徒行伝5章38節―39節) この言葉は、その場に居合わせた人達の心にも届いたのでしょう。ペテロとその仲間達は解放されました。ガマリエルは神を知り、神を畏れる人だったのでしょう、人間の分際をわきまえる人だったのでしょう。そう、彼は自分達の領分によって裁きをなさず、神にそれを委ねるということを知っていたのです。 この彼の姿勢は私達に大切なことを教えてくれます。あなたは誤り多き人間であることを忘れるな。あなたの企てや仕業はあなたの心から出ているものなのか、あなたは「自分の企て」を「神の御心」にすり替えようとしているのか、それをしかと吟味しなさい。神の前にひれ伏し、神に問いかけなさい。まかり間違えば、あなたは天地万物の主権者、神を敵に回すことになる。これだけは避けなければならない・・・。



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