2021年6月13日(日)
この度の東京オリンピックのために新しく建築された建物に新国立競技場があります。その競技場を設計したのは隈研吾という日本人建築家です。隈氏は日本のみならず、常に世界数カ国で同時に仕事をしている世界的に有名な建築家です。その人の仕事の流儀というものがとても興味深いのです。 一つの土地に何かを建築する時に、当然そこには敷地面積、周りの環境、建築素材、予算などさまざまな制約があります。しかし、彼はその「制約」を「創造の源」としてとらえているというのです。その制約があるからこそ、そこに深い考えが生まれ、工夫が生まれるというのです。彼はそのインタビューの中で、「もし予算や敷地に制約がなかったらどうしますか?」と尋ねられ、「制約がなかったら制約を探しに行きます。まさに宝ですよ、制約は」と答えています。 ふんだんな独創性が問われるその建築の現場で「制約こそが宝」と言いきること、ここに私達は神様が私達に与えられる制約、今日の言葉で分りやすくいいますならば、神が私達に与えられる「倫理の真髄」を見るのです。
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