『ゼカリヤ:「私の能力によらず、私の権勢によらず」』ーZechariah: “Not by My Might nor by My Power”
- nmkyz2
- Aug 17
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ゼカリヤ:「私の能力によらず、私の権勢によらず」
大倉信師
Zechariah: “Not by My Might nor by My Power”
by Pastor Makoto Okura

イギリスの大英博物館にはイランで発掘されたくさび文字の古文書が保管されています。その宣言は円柱のかたちをしており、そこにはある王の宣言が刻まれており、それは「クロス・シリンダー」と呼ばれています。そうです、なんと、その宣言を出したのは、今日、皆さんにお話していますクロス、その人なのです。
この文書に書かれていることはクロスがバビロンを滅ぼしたことであり、彼は諸民族を解放し、弾圧や圧政を廃し、宗教の自由を与え、寛容な支配を繰り広げたということでした。このことゆえに、この円柱は今日、「世界最初の人権憲章」とされているというのです。
このクロスが王であったペルシャとは現在のイランを意味し、1935年までイランはペルシャと呼ばれていたとういうことをご存知でしょうか。イランといえば最近もイスラエルとの間で交戦を繰り広げた国であり、現在、イスラエルがこの地球上で最も警戒している国です。そのイランではクロス王はイランの建国者と言われている人物です。かつてのイランがイスラエルの民を無償で解放し、彼らの神殿再建の援助をしていたということは、私達を驚かせます。
人の歴史はついこの間まで力のある国が力のない国々を植民地支配していました。聖書の時代の王達も誰もが独裁的、残虐で、とても人権などを念頭に置くことがなかったということを思います。そのような中、このクロス王のイスラエルの民に対する待遇というのは驚きというよりも本来、ありえない話です。しかし、そのようなありえないことが起きた、その理由についてイザヤはこれらのことが起きる前に(実際にはクロスが生まれる前に彼の名前を名指しして)既に預言していました。
『またクロスについては、『彼はわが牧者、わが目的をことごとくなし遂げる』(イザヤ44章22節)『彼はわが町を建て、わが捕囚を価のためでなく、また報いのためでもなく解き放つ」と万軍の主は言われる』(イザヤ45章13節)
このことはクロスという人間が高貴な者であったというよりも、その背後には神の御手が確実に動いていたということを明らかにしています。神は異教徒クロスを用いて、その目的をことごとく成し遂げたのです(大倉)。
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