2018年6月17日
もし、父親が自分の子供に「お前が生まれたのはたまたま偶然だったんだよ。そもそもお前の母さんと父さんが出会って結ばれたのも、あたりはずれのあるくじ引きのようなものだったんだ。いいか、お前の人生は全て運にかかっている。だからとにかうラッキーな人生を送ることができるようにと父さんは願っているよ」と子供に言い続け、またそのような価値観に基づいた生活を子供に見せ続けたとしたら、その子の人生はどうなるでしょうか。
きっと、その人生はこのようになる可能性が高いと思われます。偶然なのだから、それはギャンブルのようなものであり、そこには意味などはなく、故に万事、別にたいしたことがないのだから、努力するのも無駄、飽きたから、面倒になったから、もうこんなことは止めて、もっと楽な事、気持ちのいいことをしよう。言うまでもなく、このような生き方から良きものが生まれるはずはありません。
意識してこう考えて生きている人はあまりいないと思いますが、無意識の内に、心の底にこのような思いがあるのなら、今、お話したようなことが起きないと誰が言えましょう。いいえ、実際に今日の世界では、この全ては偶然という価値観から生じる人間の姿というものをいたるところで見ることができるのです。
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